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労働者からビジネスオーナーへ!エンジニア人生移行プラン

労働者からビジネスオーナーへ!エンジニア人生移行プラン

この記事の文字数は、11,996 文字です。

どのようにしてエンジニアが労働者を脱却し、ビジネスオーナーに移行するのか。 3年がかりの具体的な人生移行プランをご紹介していきます。 まずは移行のための準備期間を設け、計画的にフリーランスに移行します。 フリーランスで稼働を抑え、ビジネスオーナーになるための準備を着々と進めていきます。 貧困へ陥らないために、不安との戦いに制し、しっかりとした人生設計を考えましょう。

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モダンフロントエンド開発
ポートフォリオ作成
Web系自社開発企業
個人開発

こんにちは。ナオツです。

前回のブログでは、労働者ではなくビジネスオーナーとなり、収入の柱を増やしていくことが、貧困リスクを避ける最善の道であることをご提案しました。

詳しくはこちら

ただ、ビジネスオーナーになるということは 「起業する」 ということです。 やはり、、

不安ですよね?

誰だって、やったことがないことをやるのは不安です。 不安があると、最初の一歩も踏み出せません。

中には労働者もやらずに、学生から起業して、いきなりビジネスオーナーになる強者もいらっしゃいます。 そういう話を聞くと、「とても自分にはできない!」と思いがちです。

しかし、不安を少しでも減らしながら、しっかりと準備をしてビジネスオーナーを目指すこともできます。

前回のブログにも登場したクワドラント図を思い出してください。 僕は、労働者から自営業者(フリーランス)を経てビジネスオーナーとなるのが、もっとも不安を軽減しながら目的にまい進できるのではないかと思います。

では、その理由とともにどのような計画を立てていくべきか? 詳しくみていきましょう。

人生移行プラン3年計画

もしあなたが、会社に依存せず貧困リスクを避けたいなら、 「技術を磨いて誰かに使われるマインド」から 「自分が実装したサービスで商売するマインド」 に移行すべきです。

そのために、労働者から自営業者(フリーランス)へ、自営業者(フリーランス)からビジネスオーナーへの道を辿る必要があります。

その具体的なライフプランを提案します。

もちろん、すぐに結果が出るものではありません。 そんな甘い話ではないですが、3年かけて下記の5フェーズを実施していきます。

1.モダンなフロントエンドのスキルを身に着ける(3か月) 2.ポートフォリオを作成する(3か月) 3.Web系自社開発企業に転職する(1年) 4.フリーランスに転向し稼働を抑える(1年半) 5.サービスを個人開発して商売を始める(4と並行)

「1.モダンなフロントエンドのスキルを身に着ける」 では、Next.jsのスキルを勉強していきます。 なぜNext.jsなのか? なぜフロントエンドなのか? なぜスマホアプリでなく、Webアプリなのか?

その理由をご説明します。

「2.ポートフォリオを作成する」 では、ブログサイトを構築します。 なぜブログサイトなのか? なぜWordPressを使ってはいけないのか?

その理由をご説明します。

「3.Web系自社開発企業に転職する」 では、転職のための注意喚起と入社後にやるべきことを説明します。 なぜSIer企業やSES企業ではなく、自社開発企業なのか? 入社したらどんな仕事を率先してやっていくべきか? そのために必要なスキルは何 なのか?

気になるポイントを抑えていきましょう。

「4.フリーランスに転向し稼働を抑える」 では、フリーランスになる意義を説明します。 なぜ稼働が抑えられるか? どんな案件に携わるべきか? ビジネスオーナーになるためには、どのような準備ができるのか?

ここまで来ればビジネスオーナーへの道はあと少しです。

「5.サービスを個人開発して商売を始める」 では、システム開発以外にサービス開発に必要なことを説明します。 そもそもサービスのアイデアはどのように作っていくのか? サービスを利用するユーザー(ペルソナ)の設定はどのように行うべきか? 作ったサービスを宣伝するために、マーケティングはどのように進めるべきか?

実際に「モノを売る」ための視点を、実際に僕が考えたアイデアとともに紹介して解説します。

それでは、それぞれの1~5のフェーズを詳しく見ていきましょう。

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1.モダンなフロントエンドのスキルを身に着ける

やっぱり技術なの?? と思われた方、すみません。

フェーズ1~3までは、どうしても「会社に使われる労働者」をする必要があります。 不安を避けて安全策を取るならここは避けられません。 フェーズ1~3までの1年間は準備期間です。

もし、このフェーズがクリアできている方はフェーズ2に進んでください。

フロントエンドの理由

さて、なぜフロントエンドなのか?

これは次のフェーズ2のために、目に見えるポートフォリオを作成するためです。

ポートフォリオとは、簡単なシステムを個人開発し、採用のために用いるWebサイトやスマホアプリのことです。

バックエンドは目に見えないのでポートフォリオにしづらい側面があります。 目に見えるフロントエンドであれば、採用時に作ったサイトのURLリンクを担当者に渡せば話が早いです。

スマホアプリよりWebアプリ

スマホアプリではなくWebアプリケーションを作っていきます。

費用面

スマホアプリは、「iOSアプリ」か「Androidアプリ」かリリース方法を選ぶことになります。 iOSアプリの場合は、開発するのにMacが必要だったり、アプリをリリースするのにApp Storeへ費用がかかります。

Androidアプリの場合は、WindowsでもMacでも開発できますが、やはりリリースするのにGoogle Play Storeへ費用がかかります。

Webアプリケーションであれば、開発するOSの制約もなく、またリリースもほぼ無料で行えます。 リリースするのにAppleやGoogleのStoreが不要だからです。 費用面での不安は、Webアプリケーションにすることで軽減できるでしょう。

SEO

スマホアプリの場合、ストアに公開してもコンテンツの中身をGoogleの検索結果にヒットさせることが難しい側面があります。 自分のコンテンツがGoogle検索で上位に表示されるようにするための施策を 「SEO」 と言います。

Webアプリケーションであれば、Google botがあなたのサイトをクローリングしてサイトの中身を評価してくれます。 この評価で点数が高ければ、「優良サイト」として検索上位に表示してくれるようになるのです。 これにより、検索からの新規顧客を獲得しやすくなります。

スマホアプリを作成する場合は、検索に乗ってこないので、SEO的に不利です。 そのため、アプリを紹介するWebサイトを構築して、新規顧客の検索流入を促したりします。 これではアプリ開発とWebサプリ開発の両方の知識が必要になってしまいますね。

学習効率と新規顧客の獲得率という観点で、Webアプリケーションの選択をオススメします。

PWAとは

また、近年は「PWA」というWebアプリケーションをスマホアプリのようにインストールする技術が進歩しており、将来的にはスマホアプリではなくPWAのほうが主流になってくるのではないか、と予想しています。

Webアプリケーションが作れるようになれば、その延長で、作ったWebアプリケーションをPWAに拡張することができます。 しかし、逆にスマホアプリが作れてもWebアプリを作ることはできません。 新しく勉強し直す必要が出てくるので学習効率が悪いです。

スキル選定

Next.js

Webアプリケーション作成のスキルには、Next.jsを選定します。 Next.jsを選ぶ理由は過去の記事にまとめました。

これからは、VueでもAngularでもなくReactにニーズが集中していくのが業界の動向から予想されます。

Next.jsはReactを使いやすくしたフレームワークです。 今後は「React×Next.js」を使う案件がこれから増えていくと考えられます。 当然Next.jsを使わなくても、Reactのみ使う案件にも参加可能になります。

案件数が多いスキルを選ぶということは、後述のWeb系自社開発企業への転職に有利である、ということです。

スキルの学習自体はゼロからでも3か月あれば身に付きます。 今後このブログで学習方法をご紹介していきます。

2.ポートフォリオを作成する

ブログサイトを作ろう

では、Next.jsを使って何を作るか。

ブログサイトを構築します。

なぜブログサイトかというと、

  • 簡単なWebデザインが学べる
  • 複雑な処理がないので挫折しづらい
  • SEOが学べる(マーケティング脳が身に着く)
  • サーバーの負荷が低いので無料プランで運用できる
  • 文章力がつく
  • アウトプットが習慣化できる
  • アフィリエイトによる広告収入のやり方が学べる
  • 収益化して貧困リスク回避の助けになる

というWebサイト構築における基礎を全て抑えられ、さらに商売の基本を学べるからです。 ポートフォリオ作成は次フェーズのWeb系自社開発企業への転職のためでもありますが、もう一つ大事な役割があります。

上記にも書きましたが、ここで1つ収入の柱を作るということです。

ブログの場合、収入化される生活できるレベルになるには3年かかると言われています。 この時期に作っていおいて、定期的にブログをアップし、3年かけてブログサイトを育てていきます。

ビジネスオーナーになるころにはフリーランスとして稼働を抑える必要があるので、その頃にある程度収益化できていれば、ほぼ稼働せずに個人開発に時間を割くことができるようになります。

貧困リスクだけ考えた場合、アフィリエイト収入が定期的に入ってくるようになれば、これは貧困回避への大きな1歩です。

Next.jsで作る意義

WordPressとPHPについて

ブログサイト作成で有名なフレームワークに、PHPをベースとした「WordPress」があります。 なぜWordPressでなくNext.jsを用いるか? これについては下記にまとめています。

詳しくはこちら

WordPressは有名ですが、WordPress案件はニーズがあっても案件単価が非常に安く抑えられてしまいます。 後述するフェーズ4のフリーランス転向時に案件を探す際、WordPress案件は単価が安いので生活が安定しません。

目的はフリーランスになってから稼働を抑えることです。 WordPress案件をずっとやっていたのでは、稼働を抑えることができなくなってしまいます。

さらにPHPというスキルは、そもそも受託開発のレガシー案件が多く、スタートアップ等の自社開発系企業のスキル選定にはあまり選ばれません。 もちろん全部が全部ではありません。 少しでも不安を減らし貧困リスクを避けたいのであれば、わざわざPHPを選ぶ必要はありません。

一方、Next.jsなどReactを用いたフロントエンド開発案件は、自社開発系企業で選ばれる傾向が高く、また案件数もトップレベルです。 少しでも需要が多いスキルを選ぶことで、転職時の応募可能数を増やすことができます。

採用確度を上げるために、ニーズの高いスキルを選定していきましょう。

進め方とその他の技術

ブログサイト自体は実装量が少ないものの、これまでの基礎学習の応用編ですので、実装中様々な壁にぶつかるかと思います。 3か月くらいかけてじっくり作っていきましょう。

当然フロントエンドだけでなく、作ったサイトをインターネット上に公開するので、簡単なバックエンドやインフラ技術についてもここで習得します。 これについても、今後このサイトで学習方法をご紹介していきます。

具体的には、バックエンドに「microCMS」、ホスティングに「Vercel」を用いていきます。 これについても詳しくこのサイトで紹介していきますが、ある程度過去記事にまとめていますので、予習がてら下記をご覧になってください。

3.Web系自社開発企業に転職する

このフェーズでは、Web系自社開発企業に正社員として転職します。

採用時に用いるポートフォリオは、上記フェーズ2で作成したブログサイトです。 サイト作成の技術だけでなく、マーケティングの要素や文章力など高く買われる要素があります。

もちろん、ブログサイト以外にも作りたいものがあれば作って結構です。 採用で有利になるならどんどんアピールしましょう。

もし、これまでのご経験でIT企業での実務経験がある方は、当然その経歴も使います。

Web系自社開発企業の特徴

なぜSIer企業やSES企業ではなく、自社開発企業なのか?

「SIerやSESにも優良でホワイトなとこはある!」

という反発も重々承知で、そういう企業があるのも承知です。

でも外部からでは、どの企業がホワイトかなんて実際にわかりません。 採用ページに「わが社はホワイトです!」と書かれていたとして誰が信じるのでしょう?笑

そして、前回記載の通り、SIer企業やSES企業は「レガシー案件出向→貧困」のリスクがあります。

自社開発企業は、エンジニアの花形的な現場でもあります。 「自分たちのシステムをより良くしていこう」という能動的な動機で働く方が多くいらっしゃいます。 また、仕様を考えるディレクターも同じ会社の人間なので、

  • 仕様変更
  • スケジュール(納期)
  • コスト

などSIerやSESでは制約の厳しい条件が、自社開発企業ではだいぶ緩和されます。 制約がないわけではないですが、自社開発企業は、会社としてもエンジニアとしても自分たちのやりたいことを実現しやすい側面があるのです。

それゆえ、それを求め多くの優秀なエンジニアが集まってきます。 まわりが優秀だと、回りに刺激を受けてモチベーションを高く維持しながら仕事できます。

モダンな開発をしながら、エンジニアとしてもっとも効率良く成長できる働き方が自社開発企業だと考えられます。

Web系自社開発企業でやるべきこと

Web系自社開発企業に入社したら必ず担当すべきなのが、

  • バックエンド(API, DB)
  • インフラ

です。 これまでフロントエンドしかやってこなかったと思いますので、ここではフェーズ5で必要な重要な2つのレイヤーを習得する必要があります。

最初はフロントエンドの仕事しか回ってこないかと思いますが、率先して手を上げバックエンドとインフラも担当できるようになりましょう。 エンジニアは内向的な方が多いので、ここで自分から声を挙げれば結構やらせてくれます。

バックエンド

バックエンドでやるべきことは「APIサーバー」の実装と「DBの設計」です。 APIサーバーを実装するために必要な言語は、

  • Go言語 (Gin, echo等)
  • Python (Fast API等)
  • NestJS (TypeScript)
  • Ruby on Rails (API mode)

のいずれかを選んでおけば現状問題ないかと思います。

理由はこちら

ここもフェーズ4でフリーランス案件を契約する際に、将来的にニーズがあるスキルを採択しています。 逆に、上記のいずれも使っていない企業はそもそもフェーズ3の転職候補から外しましょう。

ここでバックエンドのAPIサーバーを実装する方法を習得できます。

フロントエンドがデータを取得するために絶対的に必要なのがAPIサーバーです。 の作り方についても、今後当ブログで紹介していく予定です。

そして、これに不随してデータベースを操作するためのSQLを覚えることになります。 SQLは避けては通れないスキルですが、構造自体はシンプルな設計で覚えやすい言語ですので、焦らず身につけて行きましょう。

APIサーバーと合わせてDBサーバーについても、当ブログで実装方法を紹介予定です。

インフラ

インフラの仕事も率先してやっていきます。 インフラの仕事は、フロントエンドやバックエンドのためにちょうど良いスペックのサーバーを構築したり、セキュリティを考慮してネットワークを構築することです。

そこで、かならずと言ってよいほど登場するのが下記のスキルです。

  • AWS:EC2, RDS, S3, Fargateなど
  • GCP: Firebase, Cloud Runなど
  • Docker, docker-compose
  • SendGrid (メールサーバー)

このあたりを学習しておけば、大体モダンなクラウドサービスを用いたサーバー構築の基礎は習得できます。 (もちろん上記で100%網羅できているわけではないので、状況に合わせて適宜追加削除してください)

ここでサービスの規模からサーバーのスペック見積りしたり、AWSやGCPなどのクラウドサービスをある程度使いこなせるようになっていることが必要です。

また、上記にも記載しましたが、Dockerの知識は必須なので合わせて習得する必要があります。

といっても教科書を買って1冊読んでおけば概念は理解できると思うので、あとは現場で勝手に身に付きます。 逆に、Dockerを使っていない企業はそもそもフェーズ3の転職候補から外しましょう。

4.フリーランスに転向し稼働を抑える

上記フェーズ3までは、週5日のフルタイムで稼働している状況です。 ここでは、フェーズ3で入社した企業を退職し、フリーランスへの転向を検討してください。

理由は、

フルタイムの稼働をしなくても良くなるからです。

はじめてクワドラントでいうところの「労働者から自営業者への移行」が実現できます。

稼働の抑え方

もしWeb系自社開発企業の正社員でも稼働を週4日以内に抑えられるなら、そのままでも良いかもしれません。 しかし、多くの企業で正社員は週5日のフルタイム稼働が基本です。

週5日も会社のために時間を割くのは、正直時間がもったいないです。

フリーランスであれば、

  • 週4日稼働
  • 週3日稼働
  • 週2日稼働

は当然ありますし、そのほかにも、

  • フルリモート
  • 働く時間帯も自由

という案件もあり、より効率よく時間を捻出できます。

どんな案件を選ぶか

当然自社開発系の企業を選びます。

この時点でフロントエンド・バックエンド・インフラが平均点くらいにはできるようになっていると思います。 また、自分が知らない技術についても「ググるだけ」である程度実装することができるようになってます。

選ぶ案件としては何でも良いのですが、業界全体の平均して、バックエンド案件のほうが単価が高い傾向です。

しかし、できればフロントエンド・バックエンド・インフラの全レイヤーを触れる案件がベストです。 フリーランス(自営業者)になる目的は、次フェーズで自分でサービスを作りビジネスオーナーになることでしたね?

なので、最初は1つの案件に固執する必要もありません。 スキルに不安があるのなら、複数案件と契約して、様々なレイヤーを触るのも良いかもしれません。

当然複数案件稼働するということは、稼働日数が増えてしまいます。 その場合は、徐々に稼働を減らしてくような計画を立てましょう。

また、どんなビジネスを作りたいか、あらかじめ考えておきましょう。 考えながら日々の業務に取り掛かりましょう。

ここで契約する案件は、自分が作りたいサービスのイメージに近いサービスを展開している自社開発企業の案件が良いかと思います。 スキルだけでなく、ビジネスを回す上でのヒントがたくさん得られます。

財務諸表の作り方

また、フリーランスになると必ず毎年「確定申告」(青色申告)する必要があります。 その際に「損益計算書」「貸借対照表」を作成する必要があります。

主にフリーランスとなって得た売り上げの管理と、使用した経費をまとめていく作業です。 これはビジネスオーナーになってからは、もっと大きな規模でやっていく必要があります。

フリーランスのエンジニア程度であれば、確定申告といっても大した作業ではないので、ここで慣れておきましょう。 ビジネスオーナーになるための予行演習です。 財務諸表の作り方についても、当サイトでご紹介していく予定です。

これでビジネスオーナーになるための準備が先にできるので、少し不安も軽減できますね。 ? これにより個人でサービス開発を開始し、ビジネスオーナーに転身できる準備が整います。

5.サービスを個人開発して商売を始める

このフェーズは、上記フェーズ4のフリーランスとして仕事しながら個人開発を進めていきます。 ここまでくれば、一人でフロントエンド・バックエンド・インフラまでひととおり一人で実装できるようになっています。

システム開発のためのスキルは身に付きましたが、そもそものサービスアイデアやペルソナ、マーケティングについてはどうしましょう?

アイデアの作り方

あなたが「どんなユーザー」に「どんなサービス」を展開したいのか、しっかり考えて生活しましょう。

サービス作りの基本は「人の痛みを解消すること」です。 これまでの人生で出会った人間には、少なからず痛みが存在しているはずです。 「痛み」が「ニーズ」になります。 それを解消するサービスを考えれば良いのです。

逆に「この人はどんな痛みを抱えているのだろう?」と常に問題意識を持って、普段生活してみると違った景色が見えてくることと思います。

アイデアの作り方として一番シンプルなのは、

「既存のアイデア」と「既存のアイデア」を組み合わせることです。

たとえば、わかりやすいところだと、「商品販売」+「インターネット」=「ネットショップ」です。

これはありきたりですね。(笑)

実際に僕が考えたアイデアをいくつかご紹介します。

  • 「エンジニア」+「評価」=「企業の評価が確認できるエンジニアの一覧サイト」
  • 「ニッチなアイデア」+「ECサイト」=「ニッチなアイデアの売買サイト」
  • 「予約」+「販売」=「レストランなどの予約権利を販売できるサイト」

などはいかがでしょう? もしかしたら似たようなサービス(競合)が存在するかもしれません。

前述したキーワード(「予約」「販売」など)を、カードに1枚ずつ記載し、無作為に2~3枚選んでみましょう。 予期せぬアイデアが湧いてくるかもしれません。

ペルソナの設定

ペルソナとは、あなたのサービスのターゲットユーザーを具体的な人物像として描写したものです。

サービスと一括りに言っても「企業向けのサービス」か「一般ユーザー向けのサービス」かによって、インフラの作り方も変われば、フロントエンドのUIデザインも変わってきます。 また前者のほうがサービスを利用するユーザー数が少ないので、バックエンドで処理されるデータ量も変わってきます。

あなたが作るサービスは、いったいどういう人間のために作るサービスなのか。 そのペルソナを考えていく必要があります。

たとえば、前述した「企業の評価が確認できるエンジニアの一覧サイト」のペルソナは、

  • 採用を有利に進めたいエンジニア(より有利な条件の企業へ転職希望がある)
  • より有能なエンジニアを採用したい企業の採用担当者

といったところでしょうか。

  • 過去に仕事した企業へ評価の依頼をするにはどうれば?
  • エンジニアの評価基準はどこなのか?(どんなデータを登録してもらえば良いか)
  • 採用担当者が求めているエンジニアを検索するために必要なデータは?

こういった内容を細かく考えてシステム設計に落としていきます。

Webマーケティング

せっかくサービスを実装しても、誰にも 使ってもらえなかったら意味がありません。 Web上で、自分のサービスを使ってほしいユーザーにアプローチする販促活動のことを 「Webマーケティング」 といいます。

Webサービスを紹介する上で、手っ取り早く始められるマーケティング方法の1つが「SNS」です。 中でも多くの人間に拡散しやすいので Twitterがオススメ です。

マーケティングで成功しているTwitterユーザーを分析してみると、 大体 フォロワーが1万人以上いる方 は、自分のサービスや商品をターゲットユーザーにアプローチすることができているようです。

1万人、、果てしない数かと思います。 僕もまだ挑戦中です。

しかし、名も知らぬ人が1万人以上のフォロワーを集めている現実があります。

つまり、知名度うんぬんではなく、誰でも(もちろんあなたでも)1万人のフォロワーを達成することは不可能ではないということです。 もちろん一朝一夕で達成できるものではありません。

フェーズ1を始めると奮起した瞬間にTwitterに本気でアウトプットしていきましょう。 今まで説明してきたことは、あなたにとって初めて知ることも多いでしょう。

新しく知ったことを1日1つでも良いのでツイートしましょう。

有益な情報をたくさん発信してくれるアカウントであれば、じわじわとフォロワー数が伸びてきます。

ちなみに僕は、2020年10月までフォロワーは13人でした。 そこから奮起してTwitterを始めたところ、3か月で1000人以上を達成することができました。

自分が仕事で感じた不満とそれに対する解決策、また有益だと思った技術面での情報などを毎日つぶやくようにしています。

単純計算で、1年で4000人。 3年で1万2000人です。

つまり、このエンジニア人生移行の3年計画は、 フォロワー数を1万人にすること も含まれています。

個人開発したサービスが完成する頃にフォロワーが1万人いれば、直接フォロワーに対してマーケティングが可能です。 そこで評判が良ければさらに新規のユーザーにフォローされ、さらに販促につながる正のループが完成します。

サービスを作る前から 「こういうサービスを作ろうとしている!」 と宣言してしまうのも手です。

アイデアがバレてしまうのが怖い!と思う方もいらっしゃいますが、そのアイデアは残念ながら既に他の誰かが思いついています。

ただ思いついていても、形にするために行動する人間がほとんどいないだけなのです。

あなたは行動する人間です。 こんな長い文章をここまで読んできたあなたになら必ずできる。

行動して形にして、フォロワーさん中心にまずは使ってもらいましょう。 もちろん最初は無料で使ってもらい、フィードバックをもらいましょう。

あなたの気づかなかった改善点が明らかになるかもしれません。

なんどもブラッシュアップを重ねて、ようやく本サービスとしてリリースするのです。

ここまできて、ようやくあなたのサービスがお金を生み、収益の柱になる可能性が生まれました。 その収益は最初は微々たるものでしょう。 改善を重ねることを怠らないでください。

より良いサービスをユーザーに届け、ユーザーの痛みを解消することに注力しましょう。

あなたのサービスが、誰かの痛みを解消し、その人の笑顔をつくることができたとき、 初めてあなたはビジネスオーナーとして生きていくことができるようになります。

あとがき

いかがだったでしょうか。 かなり長編でしたが、労働者として働いているエンジニアがビジネスオーナーになるための道筋が少し見えててきたのではないしょうか。

この記事で何か感じ取ってくれれば幸いです。

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